大予言者ノストラダムスの生涯
ノストラダムスと言えば知らない人がいない程有名な大予言者です。
何百年も昔の人物であるにも関わらず、今もなおノストラダムスの残した予言を含むノストラダムス自身についての研究者が数多くいるのです。
そんなノストラダムスの生涯とはどの様なものであったのでしょう。
ノストラダムスの本名は、ミシェル・ド・ノートルダムといい、父ジョーム・ド・ノートルダムと母レニエールの間に8男1女の長男として、プロヴァンス地方のサン=レミでその生を受けました。
ノストラダムスの父方の祖先はユダヤ人で、父のジョームは商業で生計を立ていたようです。
ノストラダムス自身は、15歳でアヴィニョン大学に入学しましたが、その在学中から様々な逸話が残されていますが、事実は定かではありません。
その後、モンペリエ大学の医学部へと進学し、当時有名な学者であったジュール・セザール・スカリジェに招かれてアジャンヘ移住しました。
アジャンでは、アンリエット・ダンコスと結婚し1男1女をもうけ開業医として働いていましたが、妻子とは死別しています。
この頃、ペストが大流行しており感染源が特定されず長きに渡って多くの死者が出ているため、ノストラダムスの妻子もペストで死亡した可能性があると言われています。
その後、サロン・ド・クローで1540年代後半にアンヌ・ポンサルドと再婚を果たしており、3男3女が産まれています。
また、アンヌとの再婚後からは医師としてだけではなく、預言者としても本格的に活動を開始するようになり、著書も出版するなど精力的に活動をしていました。
彼の残した著書として、最も有名なのは、かつて様々なテレビ番組でも取り上げられていた恐怖の大王の予言が記されているミシェル・ノストラダムス師の予言集です。
この予言集は、四行詩から成っており独特の表現と言い回しにより、明確な書かれ方をしていないため、様々な解釈をする事が出来ます。
現に今でも、この恐怖の大王をはじめとした彼の予言に対しては様々な解釈と説がなされているのです。
また、他の著書としては化粧品とジャム論やガレノスの釈義、アルマナックが存在します。
特に、アルマナックは大変な評判となった著書であります。
ノストラダムスは、医師としてペストの根絶に尽力を尽くしたとともに、予言者として王族や有力者の運勢や未来を占っていましたが、63歳で死亡しています。
彼の残した予言や逸話として有名なものを幾つか紹介すると、アンリ2世の右目に槍が刺さり、それが致命傷となり亡くなる事への予言や当時一介の修道士であったフェリーチェ・ペレッティが後のローマ教皇となるのを見抜いた事や、ペストの媒介がネズミであることを見抜いたという伝説的な逸話が存在します。
しかし、こうしたノストラダムスの生涯については、分からない事も多く、いくつもの見解があります。
医師や予言者としてルネサンス期のフランスで活躍していた人物である事は事実ですが、逸話や伝説についてはどこまでが真実であるかは、分かっていないのが現実です。
しかし、世紀を越えてまで語り継がれる予言や伝説から分かるように、昔も今もノストラダムスを偉大な予言者と捉えている人々が多い事は紛れもない事実なのです。
ノストラダムスについて詳しく知りたい人は、彼に関して書かれている多くの著書を参考にしてみるのも良いでしょう。
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